【パミール屋根のリフォームは要注意!】塗装できない理由
2025.11.25 (Tue) 更新
皆様、こんにちは。
和泉市・泉大津市の外壁塗装・屋根塗装工事のロードリバースです(^^♪
近年、屋根リフォームのご相談の中で非常に多いのが「パミール」という
屋根材に関するものです。
築15~25年ほど経ったお住まいで採用されているケースが特に多く、
「そろそろ屋根塗装をしたい」というお問い合わせをいただいた際に、
実際に点検するとパミールだった…という事例が全国的に数多く発生しています。
しかし、パミールは通常のスレート屋根と異なり、
塗装メンテナンスができない屋根材として知られています。
知らずに塗装工事をしてしまうと、
数年後に再劣化が起きて結局やり直しが必要になり、
大きな無駄な出費につながる恐れがあります。
今回ブログでは、
パミールとはどんな屋根材なのか
なぜ塗装ができないのか
どんな劣化症状が出るのか
正しいリフォーム方法(カバー工法・葺き替え)
リフォーム時の注意点
これらを詳しく解説していきます。
目次
■ パミールとはどんな屋根?特徴と製造背景
パミールとは、1996年~2008年頃にニチハが製造していた化粧スレート屋根材の一つです。
当時は軽量でコストも抑えられることから多くの住宅で採用されていました。
しかし、後年になって以下のような問題が全国的に発生し、
クレームが多発したことでも知られています。
● パミールの特徴
セメントと繊維質を基材にしたスレート系屋根材
見た目は一般的なスレートと同様、シンプルで軽量
新築時は防水性も十分で、屋根材として広く普及
一見すると通常のスレート屋根とほぼ同じように見えるため、
住宅メーカーや工務店がパミールを使用していたケースは非常に多く、
今でも点検に伺うと高確率で見つかる屋根材のひとつです。

屋根材が落ちている場合、ニチハ・パミールの文字が見えます。
■ パミール最大の問題点:層状剥離(ミルフィーユ状にめくれる)
パミールが“塗装できない屋根材”と言われる理由は、
層状剥離(そうじょうはくり)と呼ばれる劣化が起きるためです。
● 層状剥離とは?
屋根材がミルフィーユのように何層にもはがれ、
表面がボロボロと剥がれ落ちる現象です。
塗装しても下地ごとはがれてしまうため、塗膜が全く持ちません。

● 主な劣化症状
表面がケバ立つ
屋根材の端からペラペラと剥がれ落ちる
一枚そのものが変形して反ってくる
色褪せを通り越して粉状になっていく
特に顕著なのは、10年を過ぎたあたりから現れる「層状剥離」。
一般的なスレートであれば塗装で防水性を回復できますが、
パミールは塗装をしてもまともに密着せず、意味がないどころか数年で再劣化してしまいます。
■ パミールに塗装ができない理由
塗装ができない最大の理由は、下地となる屋根材そのものが脆く、
塗膜が密着する条件を満たさないためです。
1. 下地がボロボロで密着しない
どれだけ良い塗料を使っても、下地が不安定では塗装は長持ちしません。
2. 層状剥離が進行すると高圧洗浄ができない
洗浄するとさらに剥がれてしまい、下地が崩壊してしまいます。
3. メーカーも塗装を推奨していない
ニチハ自身がパミールの塗装メンテナンスを推奨していないことからも、
補修方法は「カバー工法または葺き替え」に限定されます。
■ 正しいリフォーム方法は2つのみ
パミールが判明した場合、適切なリフォーム方法は以下の2つです。
① カバー工法(重ね葺き)
既存のパミールの上に、防水シート(ルーフィング)を敷き、新しい金属屋根をかぶせる工法です。
● カバー工法のメリット
既存屋根を撤去しないため工事が早い
撤去費・産廃費がかからない分、コストを抑えられる
軽量金属屋根を使うため、建物への負担が少ない
断熱性・遮音性が向上する
● こんな方におすすめ
雨漏りがまだ発生していない
コストを抑えつつ耐久性の高い屋根にしたい
工期を短くしたい
● 使用される代表的な屋根材
ガルバリウム鋼板の金属屋根
横暖ルーフ
スーパーガルテクト など

② 葺き替え
既存のパミールをすべて撤去し、下地の状態を確認してから新しい屋根材を施工する工法です。
● 葺き替えのメリット
下地(野地板)までしっかり点検・補修できる
建物の寿命を延ばせる
屋根材の種類を自由に選べる
● こんな方におすすめ
劣化がひどく層状剥離が進んでいる
下地や雨漏りが心配
長期的な耐久性を最優先したい
■ パミール屋根リフォームの注意点
● 1)パミールと知らずに「塗装見積もり」が来ることがある
経験の浅い営業や業者が、パミールを知らずに塗装見積りを出すケースがあります。
その場合、「価格が安い」という理由だけで契約してしまうと、
数年後に後悔する可能性が高いです。
● 2)安すぎる業者は要注意
カバー工法や葺き替えは工事範囲が広いため、
極端に安い業者は材料品質や施工に不安が残ります。
特に屋根は雨漏りが発生すると室内への被害も大きく、
「安いから」という理由で選ぶのは危険です。
■ まとめ:パミールは“塗装できない屋根材”。
正しい知識で後悔しないリフォームを
パミールは、一般的なスレート屋根と見た目が似ていても、全く性質が違う屋根材です。
塗装ができない
層状剥離が発生する
10~20年で大きく劣化する
正しいリフォームは「カバー工法」または「葺き替え」のみ
これらを理解しないまま塗装をしてしまうと、後々必ず問題が発生します。
大切なお住まいの屋根だからこそ、正しい診断と適切な工事が必要です。
「うちの屋根はパミールかも?」と感じたら、
専門の業者へ早めに点検を依頼することをおすすめします。
屋根塗装・外壁塗装では、少し聞きなれない用語が出てきたり、難しい用語に
不安になることがあるかもしれませんが、
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